Birth Stone

６月の誕生石 「パール (Pearl)」

　真珠は、私達にとって最も身近な宝石です。

　クレオパトラはすでに真珠を宝石として愛していたようです。

　1844年 ポリネシア・タヒチなどで、続いて紅海、地中海、カリフォルニア湾などで2枚貝を使って、真珠の養殖が試みられていましたが

　1907年 日本の生物学者 西川　不二吉氏に続いて、1916年 御木本　孝吉氏がはじめて正球形の真珠の養殖に成功しました。

　そして、世界最大の真珠王国になりました。

　それと云うものアコヤ貝という真珠の養殖に適した貝が運よく日本に生息していたこと、そして貝の中に入れる正珠形の異物

　ミシシッピー川、揚子江などに生息しているドブ貝の殻を球形にして作った核をアコヤ貝に入れる技術が優れているからといえます。

　生きた貝に核を入れるのですから、下手な入れ方をすれば貝は死んでしまったり、又核を排出してしまいます。

　ひとたび貝の中に核がおさまったら、後はすべて貝まかせです。

　上手に核がおさまったからといって完全な真珠が出来るわけではありません。

　形がいびつだったり、色・光沢がまだらだったり、海の中での神秘的な出来事です。

　出来上がった真珠の中から美しいものだけを選び出すよりほかないのです。

　真珠は、宝石の中でも最も純真無垢なものとされています。

　ですから、海外では結婚式にはほかの宝石はつけず、真珠のネックレス・イヤリングを使います。

　その輝きは、新妻の純真無垢を象徴し、不滅の美しさを表しています。

　神秘的までに深く輝く美しさを持った真珠は、あなたの心を完全にひきつけてしまうものです。

　そのような真珠こそが貴い高価な真珠と言えるのです。